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2006年8月19日 (土)

秋公演!!プレリリース

唐組より、秋公演のプレリリースが届きましたので、ご報告します!!(とりあえず抜粋です)

唐組第38回公演「透明人間」  作・演出=唐十郎

  うだる夏、時を駈ける男の衣装を踏め!

その水色の透けた皮膚と牙に気を付け、じっと・・・・・・

[役者陣] 

唐十郎/十貫寺梅軒(客演)/鳥山昌克/久保井研/辻孝彦/稲荷卓央

藤井由紀/赤松由美/丸山厚人/多田亜由美/高木宏/岡田悟一

気田睦/野村千絵 他

[スタッフ]    宣伝美術:合田佐和子

                作曲 :石川孝彦/大貫誉

                      版下製作:森崎偏陸 

                       舞台美術:劇団唐組

                         制作 :劇団唐組制作部

[日時公演場所]

吉祥寺=井の頭恩賜公園内・三鷹の森ジブリ美術館木もれ日原っぱ

10月8日(日)9日(祝)/14日(土)15日(日)/21日(土)22日(日)

池袋 =雑司ヶ谷・鬼子母神

10月27日(金)28日(土)29日(日)

[開演時間]  毎夕7時(6時30分開場)

[入場料]  前売券 3,500円    当日券 3,600円 

*入場整理券(前売り券と引き換え)及び当日券は、午後一時より受付にて発行いたします。                                               

*独立した幼児以外の幼児は入場をご遠慮下さい。

[前売り開始] 9月3日(日)

[チケット取り扱い]      唐組      電話03-3330-8118    

                    電子チケットぴあ  電話   0570-02-9999・9988

                            イープラス   http://eplus.co.jp/karagumi/

[問い合わせ]   唐組 電話03-3330-8118

[物語]  

 「水を恐がりますので、水を遠くにやって下さい」  

 町内に狂犬がいるという噂は、こう書かれた小旗を手に、犬に付き添う一人の男が発端だった。保健所員・田口はその噂を調査していくうちに、その男・合田と犬の時次郎が棲む焼鳥屋にたどり着く。しかし、元軍用犬調教師・合田が時次郎の保護を拒む中、ついに少年を咬んでしまったのは、時次郎ではなく、合田のかつての同僚の息子・辻という男のほうであった。

 犬に魅せられ、「モモ」と名付けた犬と「水中花の誓い」を交わした亡き父の意志を継ぎ、辻は焼鳥屋で働く「モモ」という名の女を世話し始める。父の形見の革ジャンを着て・・・・。

 「僕だって分かんないよ。なぜ、あいつを助けたのか、でも、五月雨の歌を聞いちゃったせいなんだ。夜のひさしに当たる五月雨は、誰の涙かっていう。ーーあれは透明人間が歌っていたんじゃない。孤独な男の歌だった。」

 初演から16年、珠玉の名作『透明人間』に唐自ら手を加え、状況劇場の名怪優・十貫寺梅軒を、咬まれた少年役に配し、この秋、四度よみがえる!!

 舞台は煙立つ焼き鳥屋。薄紅色の水中花に宿る記憶が時代を越えて、夏の雨と共にあふれ出すーー

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2006年8月 4日 (金)

大好きな唐組の人々~3

今回は、稲荷さんです。 

本文に入る前に、今でも書きましたように、この書き込みはほとんど資料とか見ずに思い出すままに書いてますので、何か間違えとかあったらご指摘ください。 また、夜光は、評論家ではないので、本当に一観客、一人のファンとしての感想に過ぎないことをご理解ください。

稲荷さんの私にとってのデビューは鮮烈でした。「唐ファン」サイトの掲示板でも書きましたが、 長野公演で見た「ビンローの封印」です。 確か、グジと呼んでいた気がしますが、魚を肩に乗せ、「ちくしょうーっ!」と叫びながら、出て来たとように覚えています。 いったいこんなに、力強さと若さとそれでいて新劇臭くならず、そしてどこか不器用な役を(演技が不器用なのではありません)見事に演じる役者さんが、どこに隠れていたんだ!という感じでした。長野公演は、「ビンロー」の本当の楽日でしたが、めちゃくちゃ面白かったですよ。 稲荷さんの話とは変わりますが、「ビンロー」には当時の唐組で私が大好きだった役者さんの伊藤正之さんが唐さんと強烈面白いダイアローグをとばしていて、それが又凄く最高で、隠し撮りしたカセットを昔、何度も聞き返しました。 テープで聞いても、稲荷さんが新人だったとは、まったく想像できない見事さでした。

稲荷さんの役者としてのものすごさは、もう驚異的としか言いようが無いです。 今思えば恥ずかしいのですが、その昔は稲荷さん相手に、今日のこのシーンはもう少し…なんて、公演後にいってしまっていたことがありましたが、最近の稲荷さんの舞台はまったく初日から隙が無い。 どんなシーンでも、見ていて手に汗握るほどの緊張感が伝わってくるのに、こっちがその緊張感で疲れて見切れなくなることが無い。 これって、ありえないですよ。 しかも、最初っから緊張感があるのに、それがその後必要とあらばどこまでもどこまでも上がっていくのです。 どうなっているのでしょう。 こんな見ていて心地よい緊張感を持続させ、別世界に連れて行ってくれる役者が居るとは!! 

僕は、文系人間ではないので、実は唐さんの台本読んでも、一回ぐらいではちんぷんかんぷんのことが少なくない (唐さんごめんなさい) のですが、稲荷さんが語りだすと、目の前に、情景が、心の流れが、まるで本当にあるかのように見えてくるのです。 いや、本当に見えちゃう。 これも、見事としか言いようが無いです。

写真を撮っていると、稲荷さんの持っている表情が、びっくりするほど多彩で、魅力にあふれていることを思い知らされます。 僕的に困るのは、写真を撮っているとき、稲荷さんの表情に見とれて、せりふを聞き忘れちゃうことが結構あることであります。(稲荷さんに限らずありますが…汗)  聞き忘れて悔しい思いをするのが、あのちょっと方言のような不思議なイントネーションを使いこなした稲荷ぜりふです。 かっこよくて、ひょうきんで、人間臭くて、切なくて、唐十郎が主役に求める莫大な要求を背中にしょって、それで、あの演技をしちゃうんだから、もう本当に凄すぎる。 

稲荷さんの舞台で強力に忘れられないのは、「秘密の花園」の大貫ですね。 いや、あの舞台はもう涙とひくひくと笑いと切なさと哀愁と愛ともう何がなんだか分からないほど最高!!!  そうそう、唐組ではないですが、梁山泊の「吸血姫」での近藤さんとのダイアローグもめちゃくちゃ良かったでありますよ。 さらに、久保井さんのところで書きましたが、「鉛の兵隊」の久保井さんとのダイアローグは、私の最近作のベストワン候補のトップです。 ペットセメタリーなんて、何のことかよく分からないのに、どうして何かが浮かんできて涙ぐんじゃうんだろう。 ダイアローグといえば、藤井さんとのダイアローグはいつ見ても素敵で特にエピローグの二人は、なんとも切ない雰囲気でたまりませんですね。 「紙芝居の…」でのエピローグ「ここに残していくなんて、嫌だ」という稲荷さんのせりふから藤井さんの「何処へ」という言葉に続くところがもうすごくたまりませんでしたね。 藤井さんの回でも、またこのあたりについては書くことになると思います。 それから、鳥さんとのダイアローグでは、「紙芝居の…」や「糸女郎」など追い詰めるものと追い詰められるものの関係性が浮き上がりながら、時としてどっちがどっちだか分からなくなる(これはいい意味なんですが、分かりにくいですね。いや、唐組の舞台を見た人にはきっと分かってもらえると思います。)。もう、目が点になっちゃうほど舞台に釘付けの状態にされちゃうのが、鳥さん稲荷さんのダイアローグでありますよ。

稲荷さんの歌も毎度のように楽しみですよねーーーー!!

稲荷さんは、あのものすごいせりふ量を役者陣の中で、トップで覚えちゃうんだそうですよ。 私の大好きな常連さんの方は、稲荷さんをして「演劇マシーン」のようというふうに呼んでいたと記憶 ( マシーンでなくロボットと最初掲載しましたが、マシーンだったような気がしたので訂正しています どちらにしても曖昧な記憶ですいません ) していますが、この意味は、もちろん人間らしくないというのではなく、台本を舞台の上でとても人間技とは思えないほど見事に具現化してしまうという意味で、もうありえないほど凄いということでありますわけですが、実際舞台を見ているともううなずくしかなく、あー、また、汗にまみれ不思議な稲荷ぜりふの世界に連れて行って欲しくなってしまうのですよ。(稲荷さんの舞台の凄さを思い出して書いているうちに夜光は興奮してちょっと訳が分からなくなってしまっていますね、汗、汗)

唐さんにとって、稲荷さんは時として唐さん自身を現す存在となっています。「鯨リチャード」なんかそのものでしたし。  だいぶ以前のことですが、稲荷さんが病気で一時休団していたとき、唐さんが私に、「稲荷の芝居好きだろう。もうすぐ稲荷は戻って舞台に立てると思うんだよー。」と、その時いない稲荷さんを思って、めちゃくちゃ悲しそうな顔をしていたのが今でも印象的であります。 

層の厚い唐組男優陣の中で、これだけ多数の主役をこなし、それで客も役者陣も納得せずにいられないんだから、それだけでもものすごいことですよね。 でも、「ジャガーの眼」のドクター弁なんかもすっごい素敵でよかったですよ。 大貫も主役じゃなかったでしたね。

いや、いや、稲荷さんについても書いていると止まりませんです。実は、夜光は一回だけですが、稲荷さんと一緒に野田さんの台本で蜷川演出の作品を見に行ったことがあるんです。ちょっと、自慢ですね。(汗)  ちなみに、夜光は、この作品自体はつまらなかったです。(汗、汗) 

やばい時間になってしまいました。次回は辻さんです。ここまで、連日書いてきましたが、明日からがしばらく間が空いてしまうかもしれません。 今回も、はっと気づくと1時間以上書いていたので、ちょっと時間がないと書き続けられませんので、もし間が空いたらごめんなさい。お許しください。

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2006年8月 3日 (木)

大好きな唐組の人々~2

今回は、久保井さんです。 

本文に入る前に、~1でも書きましたように、この書き込みはほとんど資料とか見ずに思い出すままに書いてますので、何か間違えとかあったらご指摘ください。 また、夜光は、評論家ではないので、本当に一観客、一人のファンとしての感想に過ぎないことをご理解ください。

久保井さんと私は、実は、同い年です。 そして、初めて唐さんの舞台を見たのも同じでした。それは、「住み込みの女」であります。 

久保井さんは、役者としてよりも、演出助手や照明としての方が早くその存在を示していました。 唐組の公演で、唐さん以外に演出としてチラシに名前が載ったことがあるのは久保井さんだけではないでしょうか。 今も、照明プランは、ほとんど久保井さんがたてていますし、時には本番中に当てているのも久保井さんだったりするようです。

しかし、最近の久保井さんの舞台は、めちゃくちゃすごいですよ。 ここ最近の唐組公演の中で、私にとって、最も印象的な忘れられないシーンは、「鉛の兵隊」での、久保井さん稲荷さんのダイアローグです。 久保井さんの「あやまるよ・・・」と稲荷さんに語りかける前後のシーンは、わずかなわずかな心の傷と町の変貌、若き日の思い出への郷愁みたいなものが混ぜこぜになって、見る度になぜか涙ぐんでしまうシーンでした。 このシーンは、はっきりと理由を書くことが出来ないのですが(文章で書ければ芝居はいらない!!)、私にとっての最近のベストワン候補のトップとなるシーンです。ベストワンをひとつに絞るのは、どうにもこうにも無理なのですが。

久保井さん稲荷さんダイアローグといえば、最新作の「紙芝居の絵の町で」での、二人の人形の妹を挟んだやり取りは、もう絶妙としか言いようが無いほどのダイアローグでした。台本の言葉だけからは、あのシーンが出来上がることがどうして想像できるでしょう。唐さんに聞いたわけではありませんが、あの出来上がったシーンは唐さんを触発したに違いないと思います。 このシーン、めちゃくちゃうけた時は、久保井さん稲荷さんは舞台裏で二人でガッツポーズだったようですよーー。 あのシーン、笑いまくっちゃうのになぜかやっぱりどこかに切なさや不思議な懐かしさを覚えてしまうのは、私だけでしょうか。 この感覚こそ、唐作品に無くてはならないものと私は思っています。 笑いも込みです。

久保井さんの舞台は、すごく緻密で一つ一つ、つむぎ上げていくように、出来上がっているように思います。 きっと、演出助手をした経験や照明プランを作り上げていくときの感覚が舞台にのっているのだと思います。 もちろん、才能もあるでしょうし、唐組での長い経験がものをいっているのでしょう。 ここまで、緻密な演技を作り上げられる役者は、ほとんどいないのではないでしょうか。 その久保井さんの舞台が、光りだした作品としては、「水中花」の田口役や「夜壷」でのホスト役だったと思います。 こんな緻密に役作りが出来る役者さんなのだと感じ、その頃から久保井さんの舞台は特に楽しみになっていきました。 そして、「糸女郎」で舞台下からゆらゆらと上り、ゆらゆらと消えていく姿とそのシーンは、一緒に見た仲間の中では、まだ話題に上るほど素敵なシーンでした。

久保井さんで思い出すシーンもいっぱいありすぎで、とても書ききれないのですが、唐さんの舞台でなく「庭劇団ペニノ」という劇団の舞台も、久保井さんでなくてはできないコミカルと哀愁のたまらない舞台でした。

唐組のベテラン男優陣の、鳥山さん、久保井さん、稲荷さん、辻さんは、唐十郎の匂いと存在感が、長い時間をかけて染み付いたように見え、もうこういう存在を出せる男優が現れるのは無理ではないかと思うほどであります。 ただし、すでに新人とはいえないですが、丸山君の信じられない成長ぶりは、特別としかいいようが無いほど素敵であります。 

というわけで、夜もふけすぎなので、今回はここまでとさせていただきます。

次回は稲荷さんです。

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2006年8月 1日 (火)

大好きな唐組の人々~1

あんまり、個々の役者さんについてとか書いてこなかったのですが、やっぱりいろいろな思い入れもありますし、次の公演までの間、個々の役者さんについてなど、書いていきたいと思います。 勝手な私の思いですし、私は役者さんを評価できるような文系の仕事に携わっているわけではないので、本当に一人の唐組ファンのエッセイとして読んでくださいね。 写真を一緒に載せたいところですが、そうこうしていると、また更新が遅々として進まなくなるので、それはちょっと待ってくださいね。(^_^;)

では、一回目は、鳥山さんです。 私が、ちょっとしたきっかけで唐組の打ち上げに出させていただくようになったのは、「裏切りの街」の長野公演でした。 あの公演の鳥山さんの演技は今も忘れられません。 臨月の計算のちょっとした間違いから自分の子供だと思っていなかった鳥山さんに、唐さんが、確か、「お前の子だよ」と語りかけたとき、鳥山さんのたまらないほどの切ない表情に重なるように、その下のたらいの中の水面が反射して、背筋がぞくぞくするほどのたまらない思いでいっぱいになったのです。その瞬間の情景、私の中の思いの広がりは、体温や皮膚感覚が覚えてしまったように、今も忘れられないものです。 鳥山さんの演技は、お若いころ(藤原京さんがでていた頃とかです)は、ちょっと力づくと思うところがあって、やはり当時のベテラン人に比べて、厚みの点で弱いところがあったと思っていましたが、「裏切りの街」は、もう本当に見事としかいいようがない舞台でした。 実際のところ、力づくという頃も、ここまで力づくであれば、それはそれで強烈でいいと思うぐらい、相当な力の入った演技でしたが、それが、長年の蓄積と当たり役で、大爆発した感じでした。 

もちろん、その後もすばらしい舞台がたくさんありますが、最近の作品で、強烈感激したのは、唐組ではないのですが、梁山泊の「風のほこり」です。 ここでの鳥山さんは、もう完全な特権的肉体論の具現者でした。 立っているだけで、舞台空間を埋め尽くしてさらに広がっていく強力な存在感、そして言葉が響くと、切なく懐かしいようなそれでいてどこかほら吹きのような、~ああ、でもそのほらにだまされずにはいられない~という気持ちにさせるものすごい舞台でありました。 

海峡を渡ったバイオリンでしたか、でのテレビ映像の中でも、田中裕子さんよりベテランの俳優としか思えないぐらいの存在を示していましたし、最新の「紙芝居の絵の町で」での、歌といい、赤松さんや稲荷さんらとの掛け合いのものすごい魅力といい、たまらんですよ、本当に。 鳥山さん自身は、「紙芝居の絵の町で」での役は、どこか「風のほこり」を引きずっているといってました。

書いていると、「水中花」での押入れから出てきて、犬の時次郎について語るくだりや、「糸女郎」での稲荷さんを追い詰めるシーン、「唐版風又」等など、思い出すことがいっぱいで書ききれなくなるので、今回はここぐらいにさせていただきまーす。

何も資料を見るでもなく、徒然なるままに書いてますので、何か間違いなどあれば、ご指摘ください。

次回は、久保井さんです。

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夜光の公演

夜光が一応座長の「劇団夜行列舎」が、お恥ずかしながら、公演を打つことになりました。4年に一回ぐらいのオリンピック劇団みたいな劇団ですが・・・。9月3日日曜日、学芸大学駅千本桜ホール14時と19時の開演です。ちょこっとだけ、唐さんの本からお借りした文章がせりふとして使われています。近日、チラシなど載せますが、ご興味のある方は、見に来てください。

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